2011年 02月 26日
人体解剖実習 33回目の解剖実習は股関節から膝の部位。
いつもなら、少し緊張するものの、今回はとても冷静。
しかし、解剖実習室に入る前にいきなり、何の覆いもない二人の
遺体とご対面。口はポッカリ開いたまま、顎が天井を向いている。
解剖実習室の前は、遺体を洗浄をする場所らしく、いつもここを通
って実習室にはいるのだが、遺体が置かれているのは見たことが
ない。
この時期、フランスはバカンスシーズン。学校は2週間の休講。
就労者も休暇を取って、スキーに出かける人も多い。
その為、この大学も人手不足なのか??? それにしても、真っ
裸のまま置かれっぱなしは、尊重の念がない。やはり、日常
的に同じことを繰り返し行っていると、あまり考えないで行っ
てしまうのだろうか?
さて、今回は”自称マニアックな解剖を行う”という初老の講
師が担当してくれた。まず、いつものように実習の重要ポイ
ントについての説明。

特に、Trigon Femoral(日本語ではスカルパの三角という
らしい。)は鼠蹊靭帯(そけい靭帯)、大腿神経、大腿動脈、
大腿静脈、縫工筋、長内転筋、そして深部は、腸腰筋、恥
骨筋から成なる重要な三地帯。

実際に見て、大腿神経は思っていたより、ずっと太い。
そして、今回の身体は、中肉中ぜいの方でしたが、組織
深部にも脂肪があり、解剖にも苦労していた。こうした代謝
障害のある身体は、コルチゾールの治療をしていた可能性
が高いそう。最後に、今回の講師は解剖が終わった後の身体
を丁寧に縫合していた。これは、3回目にして初めてみた終わ
り方だったので、好感が持てた。
by miyucat910
| 2011-02-26 01:01
| 学校生活