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2009年9月、パリでオステオパシーを学び始めます。フランス語での授業など不安で一杯の学校生活とパリの日常を綴ります。


by miyucat910

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人体解剖実習 1

 
 昨日、パリ・デカルト大学(パリ第5大学)で解剖実習に参加した。

 
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 今回は、私にとって初めての解剖実習。人間の身体を解剖するとい

 行為に、多少の恐怖もあり、直視できるか、冷静でいられるかなどの

 不安を抱えて臨んだ。周囲の人は、毎年何人か失神するとか、薬品の

 刺激臭に気分が悪くなるなどの体験談を語っていた。なので、私の中

 でも、勝手に想像が広がり、霊安室のような薄暗く、冷たい部屋で実

 習を行うイメージができていた。

 実際に実習を受けたのは、大学の建物の最上階。窓もあり、太陽の光

 が充分に入る明るい部屋。しかも、サンジェルマンに位置するこの大

 学の眺めはとても贅沢。エッフェル塔も見える。

 
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  解剖室の窓より。 

 今回の実習は、胸部と上腕を解剖する。

 午前中と午後の2つのグループに分かれて、各グループが4時間実習を

 受ける。各自準備をして、実習室へ。

 
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 室内には、ブルーのペーパシーツで全身を覆って、片腕のみを露出し

 た遺体が2体。腕の感じから、明らかに片方が女性で、もう片方が

 男性だとわかった。女性の方は、すでに頭部を切断されていた。

 まずは、担当の講師から確認する筋肉・神経・動脈・静脈の説明。
 
 いよいよ解剖へ。実際に解剖を行うのは2名の講師。2体の解剖を

 同時に進行。

 
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 私達は2つのグループに分かれて、観察。

 最初のメスを入れるときは、息を呑んで観察していたが、1時間も

 するとだんだん慣れて、冷静に見れるようになった。遺体からは

 70-80cmの距離で観察していたが、臭いも特に気にならなか

 った。耳にしたのは内臓を解剖した時の経験だったのかも。観察

 に入って、男性の遺体は、かなり体格がよく、筋肉にも張りがあり

 神経などはギターの弦の様に弾力と張りがあった。一方、女性の

 方は年配の方らしく筋肉の張りや、脂肪層など対照的だった。

 実際に解剖の教科書に掲載されているのは、一つの例で、人間の

 身体の詳細には個人差があるのを実感した。


 解剖実習に参加するにあたっては、いろいろ考えることもあった。

 オステオパシーは、わかりやすく言えば、整体の一種。手術をする

 こともなければ、注射をうったり化学的な処置をすることもない。

 映像も発達ているので、ビデオなどで体内を観察することもでき

 る。果たして、本当に解剖実習する必要があるのか。しかし、実際

 にこの実習を終えてやはり、本物を見ることの大切さを実感した。


 でも、いつか自分の身体の機能が止まったとき、この人たちのよう

 に自分の身体を提供できるのか。友達に話したら、”死んじゃった

 ら、ただの肉の塊だよ。使ってもらっていいんじゃないか。”

 

 
by miyucat910 | 2010-10-28 23:55 | 学校生活

chez médecin

 
 解剖実習に必要な予防接種証明も残りBCG一つとなった。
  
 9月はじめに、主治医のところへ。

 フランスでは、病院と呼ばれるところに直接行くことは、めった

 にない。通常はキャビネと呼ばれる、普通のアパート形式の建

 物の一室。そこに、医者がひとりいるだけ。看護婦もいなければ

 受付もいない。

 私の主治医は、50代の女医さん。処方が的確という評判を聞い

 て友人に紹介してもらった。彼女はフランス人女性には、珍しく

 とてもひとやかな印象で、私の中では八千草薫的な存在。

 最初にお会いした時には、白衣を着ておらず、(いつも着ていま

 せん。) Van Cleef & Arpels のネックレスと指輪。その他に

 も指輪は4つほど両手に発見。日本の医者よりもっとリラックスし

 た感じ。最初はほんとうにカルチャーショックでした。

 さて、前置きが長くなりましたが、目的のBCGの予防接種をお願い

 すると、処置の流れを説明してくれました。

 1.本日出す処方箋を持って、薬局で、予防接種を購入。

 2.次回、注射

 3. 3日後、予防接種の反応を確認するために再来院

   証明書発行。
   

  えっ。ちっと工程に時間が・・・・・。かかりすぎ?
  
  こちらでは、日本の病院のようにストックがないのです。

  更には、薬局にも在庫がなく発注してもらい、翌日に取りに行き

  次の予約の日まで、冷蔵庫で保管しました。

   日本は本当に便利な国です。実感002.gif
  
  
chez médecin _c0202508_1881555.jpg


   
  
  
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待合室の風景。
    
 
by miyucat910 | 2010-10-26 18:21 | 健康と美容

2年目進級

 
 2年目の授業がスタートした。

 私は辛うじて2年目に進級することができた。1年を振り返って、

 私をサポートしてくれたクラスメートへの感謝の気持ちで、一杯。007.gif

 というのも、今年の1年生のうち、2人は中途退学、2人は留年を

 認められず退学、5人が留年をする結果となった。

 日本で来年から鍼灸の学校へ通う後輩は、”えっ、専門学校で留年

 するんですか?” 確かに。私も普通にまじめに学校に通っていれ

 ば大丈夫と思っていた。しかし、とんでもない。みんな、空き時間が

 あれば勉強している人が、ほとんど。更に、言葉にハンデがある私

 は、かなりの時間を費やしている。

 晴れて、2年生の新たなクラスは、他校からの編入生が2人、昨年

 の2年生で留年が4人いた。なので、合計78人。

 例年より、はるかに進級率が高かったらしい。各教科の先生も、出席

 をとる度に、78人もいるの?という反応。(例年より十数名多い)

 2年生でも留年があるのね。と思っていたら、ある先生が4年生で留年

 した人の例をあげた。この方は運よく、4年生まで試験を問題なくパス

 て、試験のテクニックは身についていたらしいが、実力が伴ってなか

 ったとのこと。(これから、まだまだ難関があるのか。008.gif

 オステオパシーは国家資格ではないので、日本の鍼灸師のように

 国家試験がない。それだけに、卒業生がいい加減な治療やトラブル

 に巻き込まれると学校の評価に関わってくるので、厳しい。

 パリのある学校では、今年に入って厚生労働省の認可を外された

 例もある。

 
 
by miyucat910 | 2010-10-26 15:58 | 学校生活